大衆芸の未来

大相撲、歌舞伎、落語など、すべて大衆を相手にした見世物でした。

例えば力士は、口の悪い江戸っ子に裸芸人などと呼ばれつつも、ちょうど昭和のプロレスのように愛されていたのです。

しかし現代、いずれの芸も、日本の伝統や文化を継承しているとの自負を過度に気取っているように見えてしまいます。

国技、国宝、師匠、大御所などと呼ばれてお高くとまると、元来の魅力や価値が失われるのではないかと、私は思うのです。

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